医療に関する豆知識

 

【2008/02/18】アルコールとクスリ

薬剤師 岩﨑 好寛

服用したクスリは肝臓で酵素の働きにより分解され、全身へと運ばれます。しかし、ここで大切な事は、アルコールもまた、肝臓で分解されるということです。

例えば、お酒が入っている時にクスリを飲むと、肝臓ではアルコールの解毒が優先して行われます。つまり、クスリの分解が不十分のまま、全身に運ばれるということです。こうなるとクスリの効果が強く出てしまい、中毒症状を起こす可能性がでてきます。また、クスリによってはアルコールとの相性が非常に悪く、良くない作用が起きてしまうかもしれません。

アルコールとクスリを一緒に飲むことは非常に危険です。
そうなると、「今日は、お酒を飲むから、クスリはやめ!」なんていうことを考えてしまいがちですが、大事なクスリを飲まないで、体を悪くしてしまっては元も子もありませんよね。