私たちの取り組み

 
投稿日時:2015年6月29日 17:00 月曜日

日本老年看護学会第20回学術集会に参加して

投稿日時:2015年6月29日 17:00 月曜日

 平成27年6月12日、13日、14日の3日間、神奈川県横浜市で日本老年看護学会第20回学術集会が開催されました。29回日本老年学会として、日本老年医学会・日本老年歯科医学会等、7学会合同での開催でした。

 「良質な長高齢社会を拓く;学際的な研究の発展と深化をめざして」に基づき、看護学会では「超高齢社会における看護の可能性」というテーマのもと教育講演の他、多数の交流集会が開催されました。また、高齢者の日常生活機能、家族支援、高齢者の自立支援、認知症ケア等のカテゴリー別に、講演とポスター発表を合わせて200誓い演題がありました。
 
 私は、昨年度に2階病棟で取り組んだ看護介入事例である「寝たきり超高齢患者の生活行動拡大への看護~排泄・摂食動作の再構築ができた看護事例~」をポスター発表させていただく機会をいただきました。

 100歳という超高齢患者様でも、負担の少ない形で介入することで端座位を獲得することができ、そこから日常生活の行動拡大ができたという結果に関心をいただき、学生、看護学校の先生、看護師等、いろいろな視点をもった方達にポスターを見にきていただくことができました。また、直接意見交換をさせていただくことで、今回の介入は患者様の生活の質の向上にもつながっており、継続していくことが大事であるということを再認識する機会となりました。また合同シンポジウムの講演でも「食べることにまつわる意思決定支援」というテーマで、医師、歯科医師、訪問看護師によりそれぞれの専門職の立場から、高齢者の代理者としての家族の価値観と選択から、意思決定支援につなげているとの報告がありました。私の発表の内容とも重なり、元気であった頃の日常生活でのこだわりや看護に対する希望など、患者様の意思を良く知る家族様との対話の中から情報を得、患者様の意思に近い看護を提供できるよう、関わっていくことが大事だと改めて感じました。

 高齢者の特性に配慮し、患者様の生活の質が少しでも向上できるよう、今後も日常生活行動回復看護を継続していきたいと思います。
  

投稿者:2階病棟 看護師 伊勢谷暁子

前の記事へ 次の記事へ